こんにちは!
ルノンキュルのコンサルタント、りんごです。
キツいタイトルで恐縮です。
人の第一印象には
嗅覚・聴覚のお話は欠かせません。
いい声やいいニオイは
当然第一印象がとてもいいんです。
逆に良くないと、見た目以上に
生理的に受け入れがたい。
ゼッタイムリ。
特に夏のニオイは深刻ですよ。
哺乳類のメスが配偶者を選ぶとき、
基準となるほど決定的なもの、
それは体臭であるとの
実験結果が出ています。
MHC(主要組織適合性複合体)という
細胞に存在する分子の型が
自分からなるべく遠い(違いが大きい)
型を持っているオスを選ぶ、
そのシステムを動かしているのが
体臭なのだそうです。
遺伝子的に遠い者同士の交配によって
免疫力の強い子孫を残そうとする本能が
働くわけなんですね。
女性は本能的に遺伝子が似ていない
男性の体臭を、いいニオイ、と
感じるようになっているんです。
なんか無性に惹かれる男性、
これはニオイのせいかもしれません。
男性のみなさん、どうしましょう。
さてさて
体臭の型の問題はまぁ
どうしようもないとしても、
社会生活を営む上では
ニオイの種類以上に
強さというものが問題です。
朝の通勤電車ですでに
かなりのニオイを放っている男性、
帰りの電車では一体どうなっちゃうんだろう?
帰りは一緒の車両になりませんようにと
願うばかりですね。
オフィスの廊下、階段に
香水の道が出来てる女性
同じフロアになると一日地獄です。
好んでつけている香りなので
なかなか言いたくても言えません。
イヤホンの音漏れや
話し声の大きさと同じく
ニオイってマナーですし、
鼻をつまむ以外にシャットアウトする
方法はありません。
私はニオイの専門家ではありませんが
すこしシビアに自分のことを考える
きっかけになればと思います。
++ニオイは自分じゃわからない++
周囲がのたうち回るほど臭っていても
体臭も香水も自分ではわからないものです。
一度改めて家族や仲のいい人に聞いてみる
これをやってみてください。
自分でチェックする方法もあります。
夜、入浴して石鹸とシャンプーで
しっかり体と頭髪を洗い、
歯磨きするかガムを噛む。
その状態のままお風呂から出て
一日着ていた衣服の
臭いを嗅いでみる。
これは結構わかります。
また日本人全体では16%程度と言われている
耳垢が湿っているタイプの人は
体臭が強い割合が高いです。
耳垢が湿るということは
耳にアポクリン腺があるということなので
体にもアポクリン腺が多い
可能性が高いと言われています。
++体臭は年齢によって3種類++
昨年マンダムが発表した研究結果により、
新しくニオイの発生物質
「ジアセチル」が解明されました。
加齢臭、汗臭と並んで
俗に「男脂臭」「ミドル脂臭」などと
呼ばれるニオイです。
これは決して男性特有ではありません、
女性にも発生します。
これら3種類のニオイの原因は
年齢によって発生しやすさが違います。
それぞれニオイの原因、発生場所が違いますので
当然対策も違います。
とは言っても40代前後になると
すべてのニオイ対策が必要になるのは
間違いなさそう。
++汗臭++
汗そのものにはニオイはありません。
汗臭は菌が繁殖したあと、
汗をかいた6時間後に
最も強くなります。
汗用デオドラント製品には大きく分けて
ニオイの原因となる汗の分泌を抑える「制汗」と
菌の増殖やニオイを抑える「殺菌・消臭」の
2種類あります。
「制汗」
制汗剤は朝出かける前につける人が
多いと思いますが、
入浴後、寝る前に使用するのが
実は一番効果的です。
汗を出なくさせますので
体温調整ができにくくなります。
全身に使うのではなく部分的に使用しましょう。
「殺菌・消臭」
臭いの軽度な人が殺菌剤を使用しすぎて
滅菌状態になると、
それに代わる細菌が繁殖しやすくなり、
結果として強いニオイになることがあります。
自分に合った製品と使用頻度を考えてください。
++ミドル脂臭++
30代40代に深刻なミドル脂臭
これは3つの中で一番強烈です。
加齢臭の100倍広がりやすいと言われています。
よく表現されるのが
「腐った油のニオイ」
「生ゴミのニオイ」
・・・すさまじいですね。
しかも後頭部から首の後ろにかけて
発生するので、自分ではわかりにくいんです。
自分の枕のニオイ、
上記のお風呂上がり方式で
確認してみてください。
対策としては原因となる
ジアセチルの発生しやすい
頭皮の脂をしっかり落とすこと。
髪が短くても手を抜かずに。
よく言われる「耳の後ろ」ではなく
後頭部と首を念入りに、
ミドル脂臭専用のシャンプーを使用すれば
効果大です。
いっそ短いのであれば
毎朝洗面所で洗っちゃうのを
オススメします。
5分くらいしか変わらないでしょ?
女性は確かに男性よりは
皮脂が少ないのでニオイも少ないですが、
女性ホルモンの現象に伴って
ミドル脂臭と加齢臭は
急速に増加します。
++加齢臭++
加齢臭の原因であるノネナールには
汗用のデオドラントスプレーは
効果ありません。
加齢臭用の消臭としては
柿渋石鹸やミョウバン水が効きます。
対策としては
上記の箇所を小まめに水濡れタオルで拭く、
皮脂の酸化を促進するタバコ、
ストレス、アルコールを減らす、
もちろん食生活を改善するのも大事。
++香水++
香水のつけかたとつける量については
たくさんマニュアルはありますが、
そのマニュアルどおりでも
TPOや香水の匂いによっては
強すぎることが多々あることを
覚えておきましょう。
もともと体臭の少なく
入浴の習慣のある日本人には
欧米と同じものを同じように
使用するのではやりすぎになりがちです。
日本人の約1/4は香水が嫌いという
データが出ています。
安心なつけ方としては
下半身につける
服にはつけない
(髪にはもちろんダメですよ)
水で薄めてつける
霧状に撒いてからくぐる
などなど。
服を着てから胸元にシュッ、は
かなり強く香りますので、
食事の時には控えたほうがいいでしょう。
香水も上記の自己チェック法で
つけすぎかどうかわかりますので
是非ご確認を。
結局はニオイってある程度
その人の生活態度そのものの問題です。
運動をして汗をかく、
バランスの良い食生活をする、
お酒やタバコを控える、
衣服や体を清潔にする、
周囲の人に気を遣う、
あたりまえのことが
年齢とともにだんだんルーズになってくる。
その表れとも言えます。
自分をもっと好きになる、視点が変わる、
人との関係が変わる、
視覚情報と違って嗅覚情報は脳に
半永久的に残ります。